顎関節症の治療 ~ 顎の痛みや不調、諦めていませんか?

顎の痛み、口を開ける時の違和感、カクカクという関節音…。これらの症状は顎関節症(がくかんせつしょう)かもしれません。

顎関節症は放置すると頭痛や肩こりなど全身の不調にもつながる可能性があります。当院では、精密な診断に基づき、患者様お一人おひとりの原因と症状に合わせたオーダーメイドの保存的治療で、快適な日常を取り戻すお手伝いをいたします。

顎関節症の主な症状と原因

顎関節症は、主に以下の3つの主要な症状が一つまたは複数現れます。

  • 顎の痛み(疼痛): 顎の関節やその周りの筋肉が痛む。
  • 関節雑音: 口を開け閉めする際に「カクカク」「ジャリジャリ」といった音が鳴る。
  • 開口障害: 口が大きく開けられない(指2本分程度しか開かないなど)。

原因は一つに特定できないことが多く、複数の要因が絡み合って発症します。

  • 噛み合わせの不調和
  • 歯列接触癖(TCH): 上下の歯を無意識に接触させる癖
  • 精神的ストレスや緊張
  • 食いしばり、歯ぎしり
  • 外傷(打撲など)や姿勢の悪さ

正確な診断に基づく治療の流れ

顎関節症の治療は、正確な診断なくして成功しません。当院では、痛みの原因を特定するために多角的な検査を行います。

STEP 1:詳細な問診と視診・触診

症状、生活習慣、ストレス要因、開口量、関節音、筋肉の緊張などを丁寧にチェックします。

STEP 2:精密検査

診断を裏付け、適切な治療計画を立てるために以下の検査を実施します。

  • レントゲン検査: 顎関節の骨の状態を確認します。
  • 歯科用CT検査: 関節の構造を3次元的に詳細に分析します。
  • 噛み合わせ検査: 顎の運動や噛み癖を記録し、異常を検出します。

当院で行う主な保存的治療法

顎関節症は、ほとんどの場合、顎に負担をかけない保存的治療で改善します。当院では、できる限り外科的処置を避け、可逆性の高い治療から段階的に行います。

スプリント(マウスピース)療法

治療の中心となる方法です。透明なプラスチック製の装置を装着することで、顎関節への負担を減らし、顎の筋肉の緊張を緩め、関節を安定した位置に誘導します。夜間だけでなく、TCHの是正を目的に日中装着いただく場合もあります。

セルフケア・生活指導

患者様自身で行っていただくケアが改善の鍵を握ります。

  • TCHの是正: 無意識の歯の接触を意識的にやめる訓練。
  • 悪習癖の改善: 頬杖、うつ伏せ寝、硬い食べ物の過度な摂取などを避ける指導。
  • 温熱療法: 痛む部分を温め、筋肉の血行を促進します。

よくあるご質問 (FAQ)

顎関節症は完全に治りますか?

適切な診断と治療、そして患者様ご自身のセルフケアを継続いただくことで、多くの場合、症状は改善し、日常生活に支障のない状態に戻ることが期待できます。

治療期間はどれくらいですか?

症状や原因によって大きく異なりますが、スプリント療法の場合、通常数ヶ月~半年程度で症状の軽減が見られることが多いです。その後、経過を見ながら治療を継続します。

保険は適用されますか?

顎関節症の検査・治療の多くは、保険診療の適用となります。ただし、使用する装置や特殊な検査によっては自費診療となる場合もありますので、治療前に詳しくご説明いたします。

顎の不調は放置せず、当院にご相談ください

顎関節症は自然に治ることもありますが、悪化すると慢性的な痛みや不調につながります。「気になる症状がある」「どこに相談したら良いかわからない」という方は、ぜひ一度当院の専門的な診療をご利用ください。

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